クランプのピークホールド機能
以前、漏電調査でリーククランプのピークホールド機能に助けられました。
以下の順序で書いていきます。
- 使用しているリーククランプ
- ピークホールド機能とは
- 助けられた事例
- 他社のリーククランプ
・使用しているリーククランプ
共立電気計器の2433Rを使用しています。
購入した理由
- 前職から使っていて、故障がなかった
- 他社の同口径の物と比べて軽い
- 手の収まりが良い(手が小さいので使いやすいです)
といった理由で開業後もこちらを購入しました。
製品の主な特徴
- 今回のテーマであるピークホールド機能
- 高調波などの影響をカットできるフィルター機能
- 真の実効値
などの特長があります。
・ピークホールド機能とは
10msec間のピーク値を捉えることができる機能です。
通常時のサンプリングレートは約2.5回/sec(=400msec)。比較するとかなり短時間の値を測定することができます。
測定時間中のピーク値が液晶部にホールドされます。ピーク値が更新された場合は、更新した値が液晶部にホールドされます。
・助けられた事例
瞬間的に発生する漏電調査時に助けられました。
漏電調査時の状況は、
〇キュービクルの漏電火災警報器から警報が出ている
〇絶縁監視装置(ムサシインテック製 監視王I0r)は無反応
という状況でした。
変圧器のB種接地線を通常モードで測定しましたが、絶縁監視装置も漏電火災警報器も動作する電流値ではありませんでした。
絶縁監視装置の設定を確認すると、漏電が30秒継続したら警報を発生させる設定だったため、それより短い時間で漏電が発生している可能性があると考えました。
どうやったら探せるかな?と考えたとき、そういえばクランプにピークホールド機能があることを思い出し、測定してみると漏電回路が分かりました。通常モードで測定すると14mA程度(写真が残っていませんでした。。。)でしたが、ピークホールドモードだと341mAでした。
最終的に漏電機器まで特定し、表示をして使用しないようにしました。
・他社のリーククランプメーター
最近よく購入している日置電機さんのCM4002に同じような機能がありました。
「PEAK MAX」機能が同じような機能で、2msec以上の継続があれば検出できるようです。
個人的に小口径のリーククランプを持っていないため、CM4001が欲しいです。
こちらの製品もPEAK MAX機能があるようです。
分電盤内の漏電調査などに役立ちそうです!
これから梅雨時期に入り、漏電も増えそうな時期なので近々購入しようと思います。