低圧ケーブルの発火
お客様より「ケーブルから火花が出てる」と連絡があり、現場へ向かいました。
現場を確認すると焦げたケーブルがありました。
到着時にはブレーカーを開放しテーピング処置がされてありました。
火花の原因は、低圧の未撤去ケーブルの芯線がむき出しになっており、短絡していたようです。
道路沿いで火花が出ていたこともあり、警察が来て、九州電力送配電さんへ連絡が行き、送配電の方がブレーカーの解放とテーピング処置をされたそうです。
状況を確認すると、解放しているブレーカーから「事故のあったケーブル」と「工場内のコンセント・照明」へ電源が行っていました。
次の日は工場を動かしたいとの要望でしたので、事故のあったケーブルを撤去することにしました。
作業前にケーブルの電圧を測定し、0Vを確認してから作業を開始。
ケーブルを引っ張ると、少し離れたところの配管で立ち上がったケーブルが動き、そのケーブルが外壁沿いに配線されていました。
その後、追いかけていくと建物内のコンセントに接続されていました。
ケーブルが間違い無いことを確認するために導通確認をしました。
ケーブルを一度剥き絶縁処置をし、導通確認。オープンを確認。
次にケーブルの白線、黒線をクリップで短絡し導通確認。導通を確認。
ケーブルが間違い無いことを確認できたので、ケーブルを全て撤去し、お客様へご報告し、作業終了しました。
帰宅後、作業手順を振り返っていました。
今回はケーブルの全行程が外観で確認できたため、個人的には特に問題はなかったかなと思いました。
あとは、実際にケーブル撤去に取り掛かる前に、再度間違いが無いか自問自答し確認する時間が無かったなと反省しました。
ケーブル撤去は誤って他の配線まで切断をしてしまうリスクなどがあるため、慎重に作業を進めていきます。
最後に、今回の導通確認時、コンセントが緑青で腐食していたため、最初は導通確認ができませんでした。
↑のような状態で、赤丸部のが緑青で腐食していました。
予備のコンセントを持っていたため、コンセントを切断してケーブル芯線で導通確認しました。
緑青で腐食している物は導通が出にくいためご注意ください。