耐圧試験 試験電圧が印加できない

先日、アルバイトで耐圧試験のお手伝いへ行ってきました。
しかし、試験電圧がかかりませんでした。
原因は高圧ケーブルの一端が切断した状態だったからです。
以下の順序で書いていきます。

  • 設備の状況
  • 現象
  • 原因
  • 反省

設備の状況

下の図のような設備状況でした。赤点線の範囲が耐圧範囲です。

電気設備配置図

現象

印加状態を確認するために3,000Vまで電圧を上げようとしたとき、2,000Vで試験器のスイッチが切れました。

工事用仮設電源のELBから試験器の電源を取っていたため、ELBが切れたかな?と思いましたが、試験器の主電源は切れていなかったので問題ありませんでした。

耐圧試験前の絶縁抵抗測定も2,000MΩ以上でした。

再確認でUASと屋上キュービクルの外観点検

UASも異状なし、屋上キュービクルも主任技術者に確認してもらい異状なし。

1か所未確認だったのが、開閉器棟用の基礎内のケーブル端末

確認すると、高圧ケーブルを切断してテープ巻きした状態でした。

原因

UASを切った状態で耐圧をかけると電圧が上がったため、開閉器棟側の高圧ケーブルが原因でした。

おそらく、下の図のように切断面の「導体」と「遮へい層」の間で絶縁破壊したため、電圧が上がらなかったようです。

CVTケーブル絶縁破壊箇所

反省

反省は、自分の目で確認することです。それに尽きます。

事前に主任技術者と電気工事店が確認して問題なしと聞いたため、開閉器棟側の高圧ケーブルの端末は確認しませんでした。

印加範囲は自分の目で確認必須です。